『灯りのまま』
前野隆司 作(2026年)
道は長く続いてる
途中に小さな灯りがある
どこを照らすかは選べない
でも
ずっと
消えずにいる
たとえ誰も気づかなくても
静けさの中、小さく光る
灯り 灯り 小さな灯り
それでも僕は灯りのまま
『鳥が翼をたたむとき』
前野 隆司 作(2026年)
飛ばない鳥がいました
空はまだあるのに
風の記憶は残っているのに
なぜ飛ばないの?
鳥の中の空は何色なの?
鳥は
じっと
空を見ています
空は
オレンジ色
『種を蒔け』
前野 隆司 作(2026年)
言わないと
未来に
残る
届かない
音の
かたち
それでも
地面は
ひらいている
触れない
確かめない
そこにいない
通りすぎた
あとで
ここに
あったと
知る
——
それでも